
全5話・DVD3枚。全部通しての感想です。
本邦で流行ってたのはもう30年ぐらい前でしょか。当時は相当入れ込んで観てました。
最近リメイクされたというんで、まずはオリジナルをと思って再鑑賞。といっても、
前に観てたときのことなんぞほとんど忘れてしまってるんで、ほぼ初見に近かったが。
宇宙からデカイ船でビジターとしてやってきた異星人、友好的な振りをしているが、
実は地球の水を全部持っていくつもりの上に地球人を食料として確保するのが目的と
いうフレネミー、その彼らの正体を見破ったレジスタンスとの戦いを描いたSF。
レジスタンス集団の人間模様などドラマっぽい部分も相当程度あります。
今からしたら、攻めて来るビジターもレジスタンスも双方ぬる~いバトルをやっとる
訳ですが、制作当時としてはごく普通レベルだったですかね。テンポや展開もちょっち
ダルダル感ありだが、これまた当時としては並だったでしょうか。
レジスタンスリーダーに祭り上げられたフェイ・グラントさん、めっさ可愛いですな。
こういうハードSFよりもっとポップな感じが似合いそうな人です。
もう一人の主役のレポーターのマーク・シンガー、別に芝居がどうこういうのはないの
ですが、声がちょっとイヤでしたなあ。何ていうかギザギザ感のある神経を逆なでする
ような声。
で、ビジター側のダイアナ役の女優さんがまたよろしいんですなあ。常に上から目線の
ドS系おねーさまタイプ。人間捕らえてきて洗脳する等の科学技術担当ということなのに、
艦隊の指揮を狙う上昇志向の強いお方です。自分も捕まえられて洗脳とかイロイロされ
たい・・・とまでは言いませんけどソソられます。
あと、ビジター親衛隊に入って浮かれてるダニエル君、こいつホンマあほですな。
マイケル・アイアイサンドの起用はなかなか嬉しかったです。役どころも半テロリスト
みたいな感じでイメージに合ってました。
ビジター♂と人間♀との間に生まれた人間型の方の赤ちゃん、誕生時は舌が爬虫類
だったがその後はどうなったのか。成長してからも登場はするものの喋らんから分からん
かったが。
往時から絵のショボさは感じてましたが、今回改めて観てビジターと人間との戦いぶり
の牧歌的ともいえるほのぼのしたスピード感のなさにもノスタルジーを感じてしまった。
そして、最初のうちはビジターは銃では倒せないとか言ってたのに、中盤以降は何故か
撃たれたらやられるというお約束的な謎や、その他豪華絢爛に散りばめられた突っ込み
どころも、これまた結構懐かしいテイストです。
まあしかし、当時これだけのスケール感をもって制作されたTVドラマも中々なかったで
しょうし、総じてみれば観客を惹き込む魅力をもった作品だと思います。