作品解説では 『空想世界を舞台に、愛する者を奪われ施設に監禁されたベイビー
ドールら5人の少女たちが、賢者の協力を得ながら自由を掴み取るため壮絶な戦い
を繰り広げる』 となっとるんですが、これではよう分からんですな。
とある事情で、主人公ベイビードールが継父に精神医療施設に放り込まれるんです
が、この施設っちゅーのが表向きは病院ですけど実は娼館というトンでもないところ。
自由になるためには、5つのアイテムをゲットせよと賢者から教えてもらって、それら
を手に入れるため仲間と共に戦国武将みたいな敵と闘う、ってな感じでしょか。
で、その闘いというのが、ベイビードールが披露する華麗なるダンスの時にトランス
状態で行われる・・・と、チトややこしい。上手く説明出来ません。
ま、プロットや筋書き、展開等々かなり無理があるんですけど、この映画ってそういう
のは置いといて映像を楽しむ作品なんでしょう。が、このザック・スナイダーという監督
の絵は結構好き嫌い分かれそうですな。個人的には本作はバトルシーンが割と暗くて
ちょっと観づらかったです。スピーディ過ぎるとこも。ゲーム的な映像にしたかったん
かな。迫力はありましたけどね。
しかし、ベイビードールも20才ということなら、継父に無理やり病院送りにされることも
ないかと思うのだが・・・。あ、こういうとこにこだわってはイカンのね。
ベイビードールことエイミー・ブラウニング、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな
物語」 の時の可憐さにビックラこきまして、大きくなったら傾国の美女になるんでは
ないかと期待しとったんですが、まあこういう感じになったんですな・・。いや、ブサイク
って訳では全くなく、表現は良くないかもだがむしろ男好きする容姿でしょう。
<今昔比較>

左:レモニー時 右:本作。 あんまり往時の面影ないな・・・
しかし、彼女だけだはないが出てくるエンジェルたち、みんなマスカラでか過ぎやろ。
ステージメイクといえばそうかも知れんが、まぶた重くならんのかしらん・・。
あと、病院風娼館のオーナー(?)のヤツ、なかなかイイ味でしたよー。冷酷非情な
感じがよく出てました。
あと、観る者を魅了してやまない主人公のダンス(我を忘れて見入ってしまうという
設定)とやら、ちょっとぐらい実際に見せて(魅せて)欲しかったなあ。踊ってる間に
頭の中で各種ミッションをこなしてるからしょーがないんかな・・・。ダンスミュージック
はカッコいいのが多かったですね。
ちょいとオチが今ひとつ納得感なかったりするものの、ガールズバトルはなかなか
見応えありますし、映画としてはまあ面白いと言えるんではないでしょか。