主役のマイリー・サイラス、最近ご婚約されたやに仄聞しておりまして、
おめでとうございます。いやー、ドラマのシーズン1の頃なんか、まさに
ティーンって感じでしたけど、ちょっと見ん間にまあ大きゅうなって…
って、わたしゃ叔父さんでも何でもないのですがね。
さて、映画の方の話。
実はスーパーアイドルのハンナでありながら、それを秘密にして普段は
普通の女子高生としてのダブル生活を営んでいたマイリーであったが、
最近ちとバランスを崩して自分を見失いつつあると案じた父親が、生まれ
故郷に連れ戻してもう一度自己を見つめ直させる、という話を軸に、父娘
それぞれのラブ・ストーリーや、アイドルの素性隠しのいつものドタバタ
などを絡めて、上手くまとめ上げてあります。
ドラマ観てた方が入っていきやすいけど、知らんかったらチンプカンプン
てなことはない、シンプルで分かりやすいストーリー。
親友リリーの誕生日にアクシデントでハンナの格好で登場して主役を喰っ
ちゃって傷つけてしまうところや、意図せずしてカウボーイのトラヴィス
をダマすような形になって(一時的に)フラれたり、さらに自分の秘密の
せいで父親の恋も(これまた一時的に)終わらせてしまう辺りなんぞは、
オッサンの私が観ても胸キュンものの甘酸っぱさ。まさに「ド青春」映画
一直線であります。前に観た『
ローラー・ガールズ・ダイアリー』に似てた
かな。
しかし何ですな、全国的かつ老若男女に知れ渡っているアイドルで、それ
を隠して普通の女の子の生活を続けるなんざ、はなから無理な話のような
気がしたりするのだが、そこはハンナ・モンタナ自体の大前提ということ
ですかね。本人も歌っている通り、まさに "The Best of Both Worlds" 的
両立であります。ま、女の子はお化粧で化けるからなあ…。アイメイクとか。
髪の色変えたら、相当印象異なるし(冒頭ジャケ写真ご参照)。
今回はドラマの時に比べるとややコメディ要素が薄かった気もしますが、
それでも十分笑わせてくれます。個人的には、とみに悪魔じみてきたリコ
(年齢は下だが頭良くて飛び級。性格悪し)にもっと暴れて欲しかったの
だが。あと、オリバー(アイドルの秘密を共有する友人。リリーの彼氏)
君も殆ど出番なかったですな。ジャクソン(マイリーの兄)は相変わらず
堅実なお笑い芸人ぶり。達者です。いや実際、今回はともかくドラマでは
このジャクソンの貢献度はかなり高いと思いますわ。

<左から、リコ、オリバー、ジャクソン>
そして、主役のマイリー・サイラス、同世代の役柄ということもあって、
ごく自然に演じてる感じで実にイイですな。まあ、本人役なんだが…。
相方のリリーともコンビ組んでるの長いですし相性もいいんでしょう、
ノリもよいです。

<左端がリリー。髪はヅラです>
あと、マイリーさんは結構「変顔」すること多いんですなあ。ドラマの時は
子役みたいなもんでしたから分からんでもないけど、お年頃になってから
でも割と頻繁にご尊顔を変にされてます。アイドルらしからぬ所業ですな。

こんなのはまだ可愛いもんです
んで、このハンナの声がまたヨロシイんですなあ。普段は割とハスキーで
太め、それが歌いだすとハリのあるパワフルな声になるということでして、
ステージ映えすルックスも相俟ってシンガーとして実にカッチョいい~ん
ですよ。

実の父親にして父親役のビリー・レイ・サイラス氏も、高名なカントリー
シンガーだそうで。

右が父です。おとーさんがこんなカッコ良かったらええわな。
と、とりとめのない話になってきましたが、このブログでとり上げるにしては
随分マトモな作品でありまして、
ゾンビも出てきませんし、ムフフ(はぁと)
なシーンもありません。安心してご家族でお楽しみいただけるかと思います。
まあ、そもそもディズニー映画ですしね…。