この解説でお察しの通り、というか、そもそもタイトルでお分かりでしょうけど、
もちろん、いわゆるB級作品です。封印を解かれたアンテカとかいうヘビが問答
無用でメガになって暴れまわるという、まあ直球勝負の内容ですわ。解説では
ネイティブアメリカンが蛇使いとなってるが、実際はペットショップオーナー
でしたけどね。大勢に影響はありませんが。
冒頭、20年前のシーンから始まりまして、教会での礼拝なんですが、どうもここ
では毒蛇をご神体としとるようなんですな。いや、ご神体というか生きてるヘビ
持ち込んで、皆さんで回して首に巻いたりしてうっとりしとるという…。危ない
集会やなあと思ってたら、案の定犠牲者が。主人公兄弟の父親が噛まれて死んで
しまいます。言わんこっちゃない…。そして、お話しは現在にジャンプ、解説の
ストーリーとなります。兄弟は兄がダフ、弟がレス。
アンテカっていうヘビは、ショップではジャムのビンみたいなのに入ってるチビ
っちゃいヤツなんですが、誤ってビンを割ってしまって逃げ出した途端、アッと
いう間に急成長します。その日のうちにネコは襲うわ、兄弟の母親は襲うわ…と
旺盛な食欲を見せる。言い伝えでは、生きたエサを食わせると巨大化するので、
絶対食わせるなということなんですが、いきなり食っちまうわけですな。あと、
食われる者の恐怖心も、巨大化を促進する要素だそうで実に難儀です。
そのアンテカさん、夜には兄のダフの家に戻り、彼を喰らうチャンスを窺う。

気配を感じてハッと振り返ると反対側に隠れる、っていうこのシーンはドリフ
のコントみたいで面白かったな。で、結局この後パクリと…。

CG相手の独り芝居(?)が光ります。
翌日には立派に成長してキャンプしてた家族を襲ったりする。もうかなりの大きさ。

が、実際はまだまだ成長期。
おとーさんが家族を車に乗り込ませて、威勢よく対決するのだが…

アッサリやられる。勝算あったのか…?
さらに、捜査中のシェリフご一行を喰らうわ、アホなハンターもペロリと平らげるわ
と怒涛の進撃。

これはハンターが乗った車を追っかけてるところ。林道の幅いっぱいのヘビが車
と同等のスピードで迫ってくるという…。
一方、弟のレスの方は、カノジョと共にヘビショップのオーナーにヘルプを要請。

オーナー氏は過去に自分の先祖をヘビにやられた恨みを晴らすべく「誇りを
もって退治を手伝う」と力強く宣言。

この時点では実に頼もしいのだが…。
さて、何だったか忘れたがお祭り会場、ヘビが餌食を求めて忍び寄る。

なんか、昼間より縮んだような気もしますなあ…。
アトラクションに顔を出し(左上)、ヒーローショウにも登場

ここだけ見たらショウの演出みたいですが…。
楽しいはずのお祭り会場は一転して阿鼻叫喚の地獄絵図。駆け付けた
オーナー率いる退治部隊(って3人だが)も人々を逃がすのが精一杯。
何と、レスのカノジョがおもちゃカーごとヘビに呑み込まれてしまいます…

ひと呑みです。
カノジョを助けるべくレスとオーナーがヘビを追い掛けるのだが、反撃を
喰らったオーナー、あっさり怪我して戦闘不能に。で、レスに「後はお前
がやれ」と剣を渡す。

さらに、「ヘビは外からのダメージでは殺すことが出来ず、呑み込まれて
内部から攻撃するしかない。怖がって暴れるから噛み砕かれるのであって、
じっとしてれば丸呑みされるのでノープロ」とアドバイス…って、おいおい
オッサンどんだけ調子ええねん…。
誇りをもって云々っちゅーのは、一体
どこいったんや…。
そう言われたレス、このオヤジどーしようもないなと内心思いつつ(多分)、
腹を括ってヘビと対峙。

怖がらずに呑まれろって言われても、怖いでしょ普通。作戦通りヘビの中に
潜り込んだ彼は果たして勝てるのか…?
とまあ、こういう感じでお話しが進む次第ですわ。レスのうじうじした風の
恋愛関係みたいなのもサブ話として絡めてありますけど、特に必要性は感じ
ませんでしたな。むしろ、ヘビ屋オーナーの胡散臭さをもっと炸裂させた方
が面白かったと思いますなあ。
あと、おもちゃカーごと呑み込まれた彼女、ヘビの中に入ってから結構時間
経過してたけど、その間呼吸出来たのか?とかヘビの消化液にやられなかった
のか?ってな疑問もないことはないが、まあその辺はこの手の映画ではお約束
としてスルーせんと失礼に当たりますので、ご留意いただければ幸いです。
ところで、過日『
スティーヴ・オースティン S.W.A.T.』でご紹介しましたが、
またこういったB級に出てるんですよねえ、レス役のマイケル・シャンクス選手。
今回は一応ヘビに呑み込まれるヒーロー(ってのも変だが)でしたけどね。
お好きなんですかねえ、この手の映画。話合いそうですな…。
ということで、ちょっと長くなりましたかね。いやあ、やっぱりこういう作品について
書き出すと止まりませんなあ。最後までお付き合いいただいた奇特な方おられれば、
呆れますありがとうございました。あ、ここまで来てこう申し上げるのもナニですけど、
本作、B級としてはともかく、一般的な映画の出来という観点からは、決して誉められ
たもんではありませんので、お含みおきいただければ幸甚です。
しかし、このメガスネークってタイトル、どうも「
メガネスネーク」に読めてしまって
戸惑いましたわ…

これならまだ愛嬌ある…ことないか。