演目は以下の通りです。黄金中の黄金、鉄板楽曲がズラリと。
1. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ
2. ランブル・オン
3. ブラック・ドッグ
4. 死にかけて
5. フォー・ユア・ライフ
6. トランプルド・アンダー・フット
7. 俺の罪
8. ノー・クォーター
9. 貴方を愛しつづけて
10. 幻惑されて
11. 天国への階段
12. 永遠の詩
13. ミスティ・マウンテン・ホップ
14. カシミール
15. 胸いっぱいの愛を
16. ロックン・ロール
個人的にはトラック5の "For Your Life" 、アルバム『プレゼンス』の
曲ですね、これがライブで見れて嬉しかったですわあ。好きなんです。
プラントもMCで言うてましたが、ステージでやるのは初めてだそうで。
続けて "Royal Orleans" や "Hots On For Nowhere" とかもやって欲し
かったが、そうはいかんか…。
そういえば、トラック12の "The Song Remains the Same" もライブでは
なかったですかね。『狂熱のライヴ』に入ってたか…。が、あれは過半が
イメージ映像だったし。まあとにかく今回フルに見れて実に喜ばしい。
そして、コアなファンの方には申し訳ないですが、アコースティック
コーナーがなかったのも、わたくしとしてはありがたかったです。
あんましピンと来ないんですよねえ…。
ところで、ジェイソン君。まず体型的にちょっと丸っち過ぎるんでは
ないか…というのはさておき、ツインペダルぅ~~? ZEPでそんなんあり
ですか…と思いましたが、さすがにドコドコドコドコ…なんていう下衆な
連打はありませんでしたね。というか、そんなに2つ使ってなかったのでは?
これなら、普通にワンペダルの方が良かったのではないかと愚考されました
です。ワンタム・ツーフロア、クラッシュはシンプルに2枚(水平にセット)、
ティンパニ設置などといった辺りは、正統派ZEPスタイルでしたね。

スキンヘッドで悪人相?と思いきや、
瞳はつぶらだったりする。
他には、音数というかフィル、それも21世紀ぽいテクニカルなパターンが
非常に多いという点もチト気になりましたが、まあそこいらは現代っ子
(現代オッサン?)ってことですかね。あと、サウンドとしても、バスドラ
がもちっと前に出てきて欲しいような気がしたが、これはエンジニアさんの
お仕事でしょうか。スネアの抜けてるようでありながら粘り気のある音は
心地良かった。
あーそうそう、一発目の "Good Times Bad Times" でコーラスとってたのは
驚きでしたなあ。この曲叩きながら歌うなんざ、カーマイン・アピス若しくは
マイク・ポートノイですかアナタは…、と。オヤジさんも "The Ocean" で
歌ってましたが、あれはシャレみたいなもんですし。
とか何とか言うてますけど、ボンゾと比べて見るから違和感を感じるという話
でありまして、ジェイソン君自身もハイレベルのテクニックを有するグレート
ドラマーだと思いますわ。かつ、スネアのタイミングなど、親譲りの絶妙な
揺らぎを感じますし。羨ましいだす。
ボンゾの代わりは誰にも勤まらないってことで解散したZEPの再結成でドラム
をやるってことは、私みたいな輩を筆頭に世界中からボンゾと比較される訳で、
そりゃ結構なプレッシャーだったと思いますが、ジェイソン君は堂々として
まして立派でしたな。実際のところ、この役を担うのは彼が最も相応しかった
のかも知れません。サイモン・フィリップスやスティーヴ・スミス辺りなど
でも面白かったやもですが。個人的にはジェフ・ポーカロがご存命であれば
彼にやってもらいたかった気もしますな。
ちょっとドラムのことばっかりになってますが、もちろん正規メンバーの皆さん
もご健在。
ロバート・プラント、老いたりとはいえ王者の風格でした。オーラ発してます。

このライブの時で還暦ぐらいでしょか。ホンマに歌えるんかいな…と危惧気味
でしたが、いや杞憂でした。スゴかったです。やはり百獣の王ですわ。さすが
に高い部分はメロディ変えて歌ったり、幾つかの曲ではキー下げてたような気
がするけど、我々もカラオケでキー下げたりしますからね。一緒にするなって…。
トラック7 "In My Time of Dying" 終盤の、"Jea, Jea, Jea…" なんていう
リフレインなんか、振りを含めてこの人ぐらいですよ、やってカッコいいのは
(DVDタイム25:00辺り)。
ジミー・ペイジは…相変わらずジミー・ペイジだとしか言いようのないプレイで
ありました。グラサン装着時の怪しさと外した時の柔和さの対極さが印象的
でしたなあ。

やっぱりギターかなり低い位置に構えておられます。弾きにくないんかね。
まあしかし、何だかんだいって、ステージではキマるねえ…。
そして、ジョンジー。演奏面でのまとめ役、この男なくしてZEPにあらずと
個人的に思ってましたが、今回その思いを新たにしましたなあ。安定感
抜群にして色気たっぷりの間合い。セクスィーベースです。

一人だけ
サラリーマンバンドの人が混じってるわけではありません。
しかし、このステージって2時間ほどありましたが、メンバーの年齢考えると
驚異的でありますなあ。ダレないのが驚異的。トラック14 "Kashmir" ぐらい
になると、ググッとこみ上げるものがあったなあ…。浸らせていただきました。