
制作=1994年・米国 141分
作品解説は「A・シュワルツェネッガー主演、J・キャメロン監督の
アクション。表向きはサラリーマン、しかし本当の姿は政府の最高
機密機関エージェントという男と、核を持つテロリストの凄まじい
戦いが展開する」というものです。
むかーし観たような記憶が部分的にあったが、概ね忘れてたんで
初見のように楽しめました。かなりコメディ色強かったんですな。
私が観たのは、音声と画質をリマスタリングしたDTS EDITION版と
なってましたが、まあ元をほぼ忘れてしまってるんで、この点に関
してはふ~んって感じでしたけどね。
メインの筋書きは解説通り、核保有のテロリストとの戦いという話
でして、確かに解説通り凄まじいもんです。キャメロンさんに予算
持たせたらこうなります、ってなもんで全編ド派手。ごくストレート
なストーリーに乗っかって、まさにアクションを楽しむ作品であり
ますね。

これに、サブとしてシュワ氏のご家庭のお話しも絡めてありまして、
とある理由で妻の浮気を疑い、自分が属する機関を使って事実を
確認するという。完全に職権濫用ですな…。ま、こちらのお話しも
絡め方が上手いというか、コミカルでおもろかったですわ。
奥さん役の人が最初ダサダサだったのが、セクシードレス着せられ
たり踊らされたりで、段々それらしくなっていくのが上手かった
ですな。

えらい変わりようやな…。
その浮気相手役の間抜けな中古車屋のサイモンも、実に情けない
味をよく出してました。

ジゴロ気取り。
一方、諜報員の素性を隠して家では普通のリーマンを装ってるシュワ氏、
あんなガタイやったら目立ってスパイなんか無理やろ…とも思ったけど、
どーなんですかね。

タキシードの上からでも分かるマッチョぶり。
あと、志村けん似のテロリストリーダー、こいつのしぶとさ、タフさが
光ってましたねえ。時たま見せるボケぶりもナイス。

最後には服がミサイルに引っ掛かって、そのまま発射されてましたが…。

これでもしぶとく生き残るかどうか…は実際にご覧いただくってことで。
もちろん、主役はシュワルツェネッガーなんだが、この志村の活躍あって
こその本作である、と個人的には感じ入りましたわ。やっぱし悪者はこれ
ぐらいアクが強くなくちゃね。
そういえば、この映画ではシュワ氏はガチンコ肉弾戦はあんまりなかった
ようでしたな。あと、モロ肌脱いで筋骨隆々ってのもなかったですかね。
まあ、その分、終盤の戦闘機のところを筆頭に、銃撃戦・爆発等々は実に
派手にドンドンパチパチで実に結構でしたけど。

言うなれば、極めて正統派の勧善懲悪アクション大作といったところで
しょうか。結構な長尺ですが、最初から最後まで安心して楽しめます。