解説
「シルベスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの
豪華共演で贈るサスペンスアクション。何者かの陰謀により犯罪者に
されたブレスリンは、自ら設計に関わった監獄から脱出を図るが、
囚人たちのボス・ロットマイヤーが立ちはだかり…」
あらすじ
「●●●●●●●●に存在する、通称墓場と呼ばれる●●●●監獄。
ある日、その監獄に、世界でもトップレベルのセキュリティー
コンサルタントのブレスリン(シルヴェスター・スタローン)が身に
覚えのない罪で投獄される。ブレスリンは、自らが設計に携わった
この監獄から脱出することを決意。しかし、囚人たちのボス、ロット
マイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)がブレスリンの前に
立ちはだかり…」
(シネマトゥデイ)
上のあらすじですが、重要と思われるネタに触れてましてちょっと
どうかと思われましたので、誠に僭越ながら伏字にさせていただき
ました。はい、監獄のロケーションが作中の一部のネタになってる
のですな。
それはともかくとして、主役2名がランボーとターミネイターだし、
脱獄映画ということですし、わたしゃてっきり単純明快、ドンパチ
ドンパチ、銃撃・爆破・肉弾戦のオンパレード、いわばB級路線で
突き進むものかと期待しておったんですが、意外にもというと失礼
なんですが、まさに意外にちゃんとした映画でしたわ。
もちろん、銃撃戦やら肉弾戦などが多くを占めてはいるんですが、
それ以外の部分、例えば脱獄の周到・綿密な計画やその実行とか
もキッチリ描かれてまして、内容も割と納得いくところがあったか
と愚考しとります。いや、当然ながら映画としては、のお話しです。
現実やったら、そんな上手いこといくかい…って感じですがね。
舞台となる監獄が極めて大掛かりな施設で、最新鋭のセキュリティ
を誇るシロモノ。かつ、看守がゴム(?)の黒い仮面をかぶってて
コワイんですなあ。

警棒で容赦なく囚人をぶちのめしたり、電気ショックを与えたり、
問答無用というか無法地帯というか。が、それを指示してる所長
が最もコワイということになるんでしょか…。

当該所長。冷酷無比が服着て歩いてるようなもんですわ。
あ、看守の一人、番頭格にヴィニー・ジョーンズ御大という配役で
ありまして、まさにドンピシャのキャスティング、伸び伸びと活躍
してたのが印象的でしたなあ。

ステレオタイプかも知れんが、やっぱりこの男はこれよ…。
さて、主役2名、さすがにもうお年ということもあって、戦闘シーン
などもかつてのスピードはなく、若干もっさりしてたことは否めない
ですかね。モロ肌脱いで…なんてのもないし。年齢を鑑みれば、
逆に驚異的なのだが…。

もっさりではなく、重厚感に満ちた、と表現すればヨイのだな…。
てことで、観る前はさして期待してなかったんですが、結構楽しめ
ました。出てくるのが概ね囚人なので、実にむさ苦しく汗臭いとこ
はありますが、まあ今の時期ならまだイイでしょう。

主役2人の他の主要キャストも、それぞれに印象を残してくれたし、
不要なサブストーリー等も殆どなくテンポも結構良かったし、十分
面白い映画だと思いますわ。