
原題 TAKEN 3
製作 2014年・仏 109分
監督 オリヴィエ・メガトン
出演 リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、
フォレスト・ウィテカー、ダグレイ・スコット
元CIAエージェントが誘拐された家族を取り戻すため、手段を問わず
突き進んで大暴れするアクション映画の第3弾です。
といっても、本作では誘拐事件は発生せず、元奥さんが殺害されて
その容疑をかけられた主人公が逃亡しながら事件を解決するという
筋立てになります。
解説
「リーアム・ニーソン主演によるサスペンスアクション「96時間」
シリーズ第3弾。元CIA工作員・ブライアンは、幸せな暮らしを取り
戻そうとした矢先、元妻・レノーアを何者かに殺害される。さらに
殺害容疑を掛けられた彼は、事件の黒幕探しに奔走する」
あらすじ
「かつてイスタンブールで犯罪組織を全滅に追い込んだ、元CIA秘密
工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)はロサンゼルスに戻り、再び家族
の絆を取り戻そうとしていた。そんな折、前妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)
が、彼の家で死体となって発見される。運悪く現場で警官と遭遇した
ブライアンは、殺人事件の容疑者として指名手配され…」
(シネマトゥデイ)
上記あらすじの通り、もはや96時間もTAKENも関係ないんですが、
メインキャストや設定が同じなので、そのままいったということです
かね。タイトルの知名度もあるし。
諸般の事情でヨリを戻しかけた元妻と自宅で落ち合うことになった
ブライアン、帰宅してみると彼女が殺されてます。そこへタレ込みが
あったということで踏み込んできた警官に逮捕されかけるものの、
彼らをシバき倒して逃走。逃亡劇の始まりです。

彼女の仇をとるとともに、自分の嫌疑を晴らすべく、真犯人探しを
するわけですが、前2作と同様、殆ど手掛かりもない状況下、的確
にターゲットに近づいていくという、よく言えば安心感のある、普通
に言えば、んなアホな…という展開が続きます。

そして、これまでと同じく、悪人どもを情け容赦なく殺めていくわけ
なんですが、今回は警察も振り回すというところがちょっと新機軸
でしたかね。あ、あと元奥さん殺害の黒幕とその動機辺りもヒネリ
を加えたと言えばそうなんですが、ちょ~っと無理があったのでは
ないか…とも思えました。脚本に雑味を感じるというのか…。

で、逃亡や仇討ちに関して、昔の仲間の力を借りるんですが、これ
までのシリーズでこんな仲間って出てきてたっけか…?彼らも凄腕
のプロフェッショナルでして、こんな心強い連中がおるんやったら、
1作目で娘が誘拐された時に手伝ってもらわんかいや…と、強く思い
ましたね。

また、振り回される警察も的外れな捜査を辛抱強く続けるんですが
その中で、責任者のフォレスト・ウィテカーだけが、ちょっと疑問を
持って事件に臨む…のはいいけど、ラストになって、俺には本当は
(事件の真相が)分かっていた、などとシャアシャアとぬかすのは
いかがなもんですかなあ…。しらけましたよー。

見所としてはリーアム・ニーソンの不死身さですかね。クルマごと
高層ビルや崖から落下して爆発しようが何しようが、全くケロッと
しとるという。ターミネイターでももうちょっとダメージ受けるで…。

離陸寸前の飛行機を止めるためにクルマでアタック…、なんてこと
までやってのけてました。
以前ネット記事か何かで、本作に関するニーソンのインタビューが
載ってて、「3作目は誘拐事件はないよ。そんなに何回も誘拐され
たら不自然だろ?」とか何とかのたもうてましたが、
アンタの死な
なさの方がよっぽど不自然やろ…、とこれまた強く思いましたわ。
と、断片的なことばかり述べてて、分かりにくい感想文になってる
やもですが、実際は単純な映画です。ポップコーンでも食べながら
お気楽に鑑賞するのが吉ですな。評判は決して良くないようですし、
突っ込みどころも豊富にある作品ですが、私はビール(第3)お供に
して、お気楽に楽しみました。
そうそう、この映画ってバージョンが2つありまして、私が観たのは
「非情無情ロング・バージョン」というヤツでした。素の版とは異なる
点があるかも…ということで、お含みおきいただければ幸いです。
ご参考(前2作)
96時間 【映画】 = やるときゃあ やります
96時間 / リベンジ 【映画】 = ハードボイルド親父
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ワタシは劇場鑑賞だったのですが、「非情無情ロング・バージョン」と同じなんでしょうかねぇ???
そうそう。ツッコミどころは沢山あるんですが、ポップコーン片手に楽しみました☆
このシリーズ、好きだもん。
無敵っぷりが更に増してましたね。
【Taken4】は絶対に無いでしょうが、万が一出来たらやっぱり観ます(^^)/