FC2ブログ

映画と菓子パン、チャリとバンド

パン、お菓子、B級中心の映画、自転車、音楽等々についてグダグダと

尾崎亜美 / HOT BABY 【CD】 = ROCK系歌ものバックのお手本


 HotBaby

尾崎亜美の7枚目(多分)のオリジナルアルバム。
まずは、以下に記す参加メンバーをご覧いただきたい。

Key:David Foster
G :Steve Lukather、Jay Graydon
B :Neil Stubenhaus
D :Jeff Porcaro
Sax:Tom Scott
何とまあ豪華絢爛・満艦電飾。何割かは TOTO というか Air Play というか、
その融合体というかであります。
ベースの N・スチューベンハウスについては私はよく知らないのですが、
あのヴィニー・カリウタの仕事仲間としてリズム隊を良く組んでいるという
ことであり、もうそれだけで、ああそれはそれはと頭が垂れる次第です。

このアルバムが発表されたのは1981年。いわゆるバブルの黎明期に相応しく
金にあかせて一流どころを集めた・・・ということではなく、どうやらアレンジ
を依頼された D・フォスターが、独断により揃えた面子であるらしい。
尾崎本人は参加メンバーをみてビビッたものの、「負けてられへん(彼女は
京都出身)」と勇んで録音地の L.A. に乗り込んでいったという話。
そして、その意気込み通り、そうそうたるバックに決してひけをとらない
存在感を確立しているのだから大したものであります。ボーカル、なかなか
カッコいいです。曲によって歌い方を多様に使い分けたりもしてます。
なお、当該アルバムの楽曲は全て尾崎女史自身の作詞・作曲によるもの。
アレンジは全曲フォスターが担当。

さて、中味。有名曲である「蒼夜曲 セレナーデ」なんかも入ってますけど、
個人的にはあんまし好きではないんですな、この曲・・・。
まあ、やはりこのアルバムの白眉といえば truck6 の「Prism Train」ですわ。
丸っきり TOTO といいますか、The Baked Potato Super Live(の Bomp Me)
といいますか、実にカッコいいです。曲自体もイイのだが、スリリングな
演奏、特に暴れまくるルカサーとポーカロがさらに引き立ててます。
それでいて、ボーカルを食うこともなく、全体としてはやっぱり尾崎亜美色に
仕上がってるのが、これまたスゴイですなあ。さすが一流スタジオ
ミュージシャン、さすがはフォスターの魔法のアレンジ、といった
ところでしょうか。


その他、印象に残る楽曲としては、

・歌詞の内容は女の子系の可愛いものなのに、演奏者のせいで曲自体は
 ハードシャッフルとなってしまっている「Angela」(いや、カッコいいんですよ)

・ギターの御大2名がツインでリズムを軽快にかつ豪華に刻み、ポーカロが1種類
 のフィルで押し通す「キャッツアイ」(いや、このフィルも決まってるんですよ)

・トム・スコット先生のサックスが冴え渡り、スチューベンハウスの絡み付く
 ようなベースが堪能できるファーストチューンの「Love is Easy」

辺りでありましょうか。


ところで、全曲を通じてですが、ポーカロのドラムに関しては大きな特徴がある
ように思われるんですが・・・。
具体的にはクラッシュシンバルの使い方であり、通常の場合であればバスドラの
キックのタイミングを若干早くしてパンチのある固いサウンドとするところを、
このアルバムでは敢えてシンバルの方を早くヒットすることによって、耳当たり
の柔らかいサウンドを作り出しています。
これにより、バックバンド全体としてはロック・テイストでありながら、激しさ
が過度とならずボーカルを上手く引き立てておるんですなあ。
ポーカロは TOTO の楽曲においても時に同様のことをやってましたが、当該
アルバムにおいてはさらにそれが顕著に現れているように思われますね。
ま、この辺りについてはアレンジャーまたはプロデューサーの意向なんかも
あったのかも知れません。
・・・とまあ、自分としてはこのように感じているのだが、実際は全くの勘違い
であるやも知れませんので、その点お含みおきいただければ幸いです。

てなわけで、この HOT BABY、こと演奏面に関しては、以前ご紹介した松田聖子
の「Pineapple」に比肩し得るレベルの、女性ボーカルものの名盤ではなかろう
かと愚考しております。





関連記事


コメントの投稿










管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

読まれた記事ランキング
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RANKING
 
QR
QR