
制作=1999年・米国 123分
大富豪未亡人から、夫が関係した疑いのあるスナッフフィルムに関する調査を
依頼された私立探偵、調べが進むに従ってヤバイ世界のヤバイ連中に深く係り、
自分の身もヤバくなっていくというようなお話し。
まあ、暗い映画ですわ。全編的にいや~なムード、やりきれなさ感も漂ってます。
ニコラス・ケイジ探偵、自分自身でヤバイ方向へわざわざ突き進んでるように見えて、
その理由も何か今イチ納得感がないというか、そもそもちょっとスナッフフィルムの
犠牲者に感情移入し過ぎのキライがあった気がしました。依頼された調査の範疇も
逸脱気味で、あんなんで探偵が務まるのか・・・ってなことを思わせるというのは、
やはり上手く演じてたということか。
お手伝いしてくれたエロ本屋の気のいい兄ちゃん役ホアキン君はなかなかいい味
で存在感ありましたよー。終盤あれではあまりに可哀想でしたが。
<左:ホアキン@エロ本屋 右:ケイジ@探偵>

頭髪量について討議しています。
あと、ケイジの奥さん役は最初ショボイなあと感じてましたが、むしろあれぐらい地味
で普通っぽい方が現実的だったかもですね。大人の女性といった雰囲気でした。
で、映画そのものとしては、シーン毎の端折りかたや切り替えが適確である等、実に
分かりやすい進行、無理のない展開だったという印象。テーマ的に万人向けではない
でしょうし、観たあと寒々しい気にもなりますけど、現実味感じさせるところ含めて、
映画の作りとしては丁寧で上手なのではないかと思います。
- 関連記事
-
『8mm』。好きな映画です。
暴れてお馬鹿じゃないニコラス・ケイジが、とてもいいです。
自然な感じのホアキン・フェニックスもいいですねー。
そしてあの実行犯・・・。仮面を取った実行犯の素顔にびっくりです。
仰る通り、リアルにありそうな話で空恐ろしく、ウツな展開と最後の
シーンに、とても後味悪いですけど。
(どうして好きなんだろう)