
制作=2008年・仏 94分
リーアム・ニーソンといえば、アクションスターという訳ではなく、
どちらかというと演技派みたいな印象だったんですけど、本作で
完全にそのイメージは払拭されました。強い、強過ぎる…。
今のアンタなら
セガールにも勝てる、多分。
冒頭から娘が誘拐されるまではちょっとダルイ感ありですが、事件
発生後は怒涛の展開です。すぐさま米国からパリへ飛んで、何の
捜査権限も持たない一市民がスーパー・コップ並みの大活躍で娘を
捜し回り、その過程で次々と容赦なく悪党どもをブチのめしていく。
かつ、手掛かりも殆どないのに的確に主謀者に近づいていくといった
辺りなんぞ、コップどころか武闘派ホームズ的な明晰さであります。
ご都合主義といえばそれまでなんですけど、ここまで都合良く進むと
ある意味痛快です。ご都合といえば、フランスなのにみんな英語喋って
ましたねえ。
まあ、さすがに後半ちょっと人殺し過ぎでしょとか、後始末はどーしたんや
とか、若干感じはしましたけど、今回のスーパーおとーさんには誰も何も
言えませんな。ごく普通の中高年にしか見えないニーソンがここまでやる
っていう意外感もよかったですかね。
リュック・ベッソン、個人的には監督の時の作品はあんまり合わんの
ですが、制作や脚本に回ったときはやっぱりイイなあと感じますねえ。
アクションサスペンスというか、バイオレンスアクションですねこの映画は。
ラストはちょっとオマケ的にシャレた締めでした。
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