
前作「Blow by Blow」で孤高の存在となったジェフ・ベックが、
今度はバンド(ユニット)ごと孤高となったアルバムでしょうか。
前作よりロック色が濃くなってますね。
個人的には本作がベックの代表作、さらに突き詰めれば初っ端の
「Led Boots」こそが真髄かと感じています。
ま、この曲って作ったのベックじゃないし、曲全体としても印象強いのは
ヤン・ハマーとナラダ・マイケル・ウォルデンですが。
けど、今でもやはりライブなんかではハイライト曲です。
などと委細はともかくとして、初めてこれ聴いたときはやはりスゴイ
衝撃を受けましたねえ。今になって考えてみれば特に複雑ではない
「Led Boots」の変拍子も、最初はどーなっとるんや?と、
迷える子羊のようにすぐにビートを見失っておりました。
このアルバムではシンセが相当強力にフィーチャーされてますけど、
今でも音に古さを感じさせませんな。
これはアナログなんでしょか?図太いサウンドが実に心地よいです。
1曲目以外にも「Blue Wind」など耳に馴染みやすい曲があったり、
グッと落とした感じの渋い曲もあったりで、統一感はないものの
バラエティには富んでいるかなと。
何にせよインストアルバムの傑作のひとつと言えるんではないでしょうか。
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