
制作=2010年・米国 94分
「『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が贈るサバイバル
サスペンス。ロッククライミングを楽しむためにひとりで谷へと向かった
青年・アーロンは、ある時落石に巻き込まれて右腕を岩に挟まれて
しまい…。主演はジェームズ・フランコ」という作品解説。
主演はジェームズ・フランコっていうか、ほとんど一人芝居状態ですわ。
回想シーンや妄想シーンも結構あるが、やっぱり彼のソロ演技がメイン。
前にご紹介したエイドリアン・ブロディの『
エスケイプ』とちと似た感じの
シチュエーション脱出系ドラマですかね。
が、エスの方は負傷しながらも山中を動き回れたけれども、本作の場合
は洞窟っぽいところで腕をはさまれて身動き出来ないということで、状況
としてはこっちの方が厳しいでしょうねえ。

これは肉体的にも精神的にも痛い。夜は冷蔵庫並みの気温になるし。
かつ、腕痛い上に足場も不安定な岩に乗っかってる状態で、立ったまま
であるというご丁寧さ、まるで拷問ですよこうなると…。

その状態で127時間ですわ。寝る時はロープで体を固定。
最終的には脱出に成功するんですが、その方法について述べると一気
にネタバレになるんで言えません。言えませんが、ちょっと常人には無理
に思われますなあ。いや、追い詰められたら出来るんか?いや、しかし私
なんぞはやっぱり無理でしょうなあ。何年か後に白骨死体で発見される
クチでございますわ…。
いやしかし、この辺りのシーンは結構エグイんでびっくりしましたよー。
本作でこういう展開になるとは思ってもみませんでしたからね。チビと
一緒に観んでよかった…ってなもんですわ。
フランコ君というと、どうしても以前観た『
ロード・オブ・クエスト』の時の
イメージが強くて、魔法か何かでスッと脱出しよるんちゃうん?と思って
しまったが、本作ではそんなことはなくあくまでシリアスなままでした。
まあとにかく、フランコ力演を堪能できますわ。
あ、あとダニー・ボイル監督の独特の見せ方なんでしょか、例えば残り
少なくなった水を大事に飲むシーンなんかで、水筒の底の側から人の
顔を撮るとか、なかなか斬新で面白く感じました。
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