
制作=2012年・米国 88分
先日ご紹介した『
スノー・ホワイト』に続いて、童話が元ネタの映画第2弾。
こないだとは逆にファンタジー色は殆どなく、ほぼアクションものという内容
でした。私としてはこっちの方がしっくり来ましたな。
作品解説は「世界的に有名な童話をダークテイストに映画化したアクション。
幼い頃に魔女を殺し、捕えられた森から逃げ出したヘンゼルとグレーテルの
兄妹。15年後、大人になり凄腕の魔女狩りとして生きるふたりの前に黒魔女
・ミュリエルが現れる。劇場版を収録。R-15作品 」というもの。
この映画はスピード感がいいですね。使われてる武器等は、普通の弓矢とか
オールドファッションなものなんですが、キレがいいのでまるでハイテク系
の道具立てを使ったSFアクションぽく見えたりする。

キレがいいのはアクションシーンだけではなく、映画としてのテンポもいい
ので、ノリやすいんですわ。ちょっと話をあれこれ詰め込み過ぎのキライは
あるにしても、それでいて90分弱で上手くまとめてると感じました。適度な
B級感も心地良い。
いつもなら冗長にとりとめもなく語るところですけど、タイトでソリッドな
本作に敬意を表してサラッといきましょ。
冒頭、子供時代の兄妹が親に森へ置き去りにされるというシーンから始まり
まして、森を徘徊してるうちにお菓子の家に辿り着いて助けを求めたら魔女
が出てきて捕まってしまう。が、何とか魔女をやっつけて…と童話通り(?)
の展開。

結構長いプロローグです。が、後半に明らかとなる、置き去りにされた理由
に繋がる伏線になっとるんですな。
本筋は成長し立派なウィッチハンターとなった兄妹と大魔女ミュリエルとの
闘いというもの。

2人も結構ピンチになったりするけど、協力者の力添えを得るなどして切り
抜け、最後にはビクトリー…って、これじゃ端折り過ぎか?まあストーリー
としては全く難しいところないんですが、物足らないとおっしゃられる方は
ちゃんとしたブログなど見ていただくということで…。
主役2名も魅力的でしたが、協力者等脇の方々もまた存在感がありました。
兄妹の大ファンであるという青年ベンジャミンとか、魔女だと決め付けられ
火あぶり寸前のところで助けられる女性ミーナ、さらには魔女の下僕として
役畜扱いされてたが反旗を翻して兄妹側につくエドワードなど。

左:ベン、 中2枚:ミーナ(キレイなので2枚)、 右:エド
あと悪役の保安官も味あるやん…とか思ってたら、ピーター・ストーメア
だったんですな。なるほど。

右のオッサンです。
一方、魔女チームはこんなの

左から、大魔女(変身前)、大魔女(本来の姿)、手下魔女1、手下魔女2。
この他にも個性的な魔女が色々出てきますよー。
しかし、大魔女ってファムケ・ヤンセンがやってたんですが、この人って
個人的には『
96時間』とか『Xーメン』とかのイメージで完全にイイ者側の
印象だったんですけど、本作では見事に悪の化身を演じきっておられて、
それがまたええ感じなんですわ。カッコよかったです。
そして、グレーテルにはジェマ・アータートン。007とか『プリンス・オブ・
ペルシャ』とか出てましたかな。本作ではおさげという髪型もあってか、
ちとロリっぽい印象もあったりしたが、声は全く逆にえらいドスが効いた
かすれ系なんですわ。そのギャップに萌える御仁もおられるのではない
かと愚考したり…。

アップにも十分耐え得るご端麗さ。
にしても、こないだの白雪といいこの映画といい、こういうの観てますと
魔女なんてごく普通にその辺におっても不思議ではないかな…という
気になってきますなあ…。

左:大魔女、 右:魔女の集会
あ、そうそう、話変わりますけど、これの便乗作品なのか?というよう
な『ヘンゼルとグレーテル 恐ろしの森』という映画がありまして。

タイトルやリリースのタイミングは、パクリや便乗と言われても仕方ない
のですが、中味はかなり異なりホラーな感じ。モロに低予算的なB級
作品なんですが、これはこれで中々の味わいを感じましたね、わたくし
なんぞは。
…と、サラッとなどと言いながら、結局ダラダラとなってしまったようで
ありますな。すまぬ。
- 関連記事
-
この作品全く知らなかったんですが、FDさんのこのブログ読んで気になっとりました。
そしたら、グッドタイミングでWOWWOWで放送されたもんで!
なかなか面白かったです♪
それにしても、魔女の身体能力の高いこと!!
ガタイもいいし、力も強いし、ホウキの速度も速いし、魔女というか悪魔とかゾンビとか色んなものが混ざってましたね~(笑)
個人的には、ヘンゼルが「糖尿病」というのが現実的でツボりました。
しかも、糖尿病になった理由が「子供の頃に魔女に捕まってお菓子を大量に食べさせられた」からという(爆)
「おそろしの森」編も見て見たいです♪