
制作=2012年・カナダ 88分
我ながら、ようこんなタイトルの映画観るよなあ、しかも新年早々…と
思わんでもないが、まあ、B級道楽者の悲しい性なんでしょうなあ。
作品解説は
「半分だけゾンビ状態の男と、彼のためにせっせと脳みそと生肉を調達しようとする
そのフィアンセとの婚前旅行を描いたゾンビコメディー。半ゾンビと人間のカップルの
騒動にゾンビハンターが加わり、予想だにつかない攻防を繰り広げる。カップルを演
じたのは、クリストファー・ターナーと『ファイナル・デッドコースター』のクリスタル・ロウ。
中途半端にゾンビになってしまった不運な男の行く末と、そんな男と愛し合う女の愛
の行方に注目」というもの。
(シネマトゥディより)
あらすじは
「 結婚を目前に控えたスティーヴ(クリストファー・ターナー)とティナ(クリスタル・ロウ)
は、旅行で森のコテージを訪れる。しかし、大きな蚊に刺されたスティーヴの体に異変
が起こる。やがて、脳みそと生肉を欲するようになり、ペットのウサギを食べてしまう。
そんなスティーヴのためにティナは自分の体を使って大男を誘惑し捕まえる。そんな中、
ゾンビを捜索している男女2人組がコテージにやって来て……」です。
(シネマトゥディより)
いくらデカイといっても、何で蚊に刺されただけでゾンビ化するのか?
という点が大きな疑問ですけど、これは当該蚊がスティーヴを刺す前
にゾンビを刺してたからなんですな。いわば、注射の回し射ちで病気
が感染するようなもんですわ。

左がペイシェント・ゼロのゾンビ。右2枚が哀れなスティーヴ。
コテージに来たのは婚約者2名の他に、もう一組の夫婦がいます。
夫がスティーヴの友達で嫁が妹。で、この妹とティナのソリが合わず
で揉めてばかり。ののしり合いに収まらず肉弾戦もしでかすという…。

ダンナの方は妙にマッチョ。
まあ、このティナっちゅーのがウェディングに命賭けてるみたいな感じ
で、旅行に来てるのに席札とか準備させるわ、スピーチの練習をしろ
というわ…で、妹さんならずともイラつきますよ。

ご容姿もちょっとオバサンが入った風?
さて、中途半端にゾンビ化したスティーヴは、我慢できずにティナの
ペットのウサギを食っちまったり…

このままではイカンというんで、肉屋に動物の脳を買いに行ったり…

脳の品揃えが豊富な精肉店。右の白黒写真はスティーヴの夢の中。
が、やっぱり人間の脳でないとダメらしくて、食中りを起こしてしまう。
ゾンビ解説書によると、「動物の脳みそはジャンクフードみたいなもの」
ということらしいんですな。贅沢な…。
で、上記あらすじ通り、近所のダイナーでティナと妹が色香で大男を
拉致ってくるわけです。

コテージにこんな服持って来とるんかい…というところはスルーで
お願いします。
一方、別の話としてゾンビハンターの男女2名が探知機みたいな珠で
スティーヴのことを感知、男の方は殺ってしまおうとするが、女の方は
半ゾンビで留まっているスティーヴを研究すれば、元に戻すワクチンが
発見できるのではないか、と何とか生け捕りにしようと。

終盤などはハンター交えて雑にまとめ上げたって感じでしたねえ。
いや、終盤に至らずとも雑というか温いというか、でしたが…。
この映画って一応コメディタッチで作ってあるんですけど、出るギャグ
出るギャグ、ほぼ全てが寒いんですわ。セリフのやり取り、話の展開
もギクシャクした感じに満ち溢れてまして、実にカッタルかったですね。
スティーヴ役の人が、若かりし頃のブルース・キャンベルにちょい似の
とこあったので、『死霊のはらわた』方面のオマージュっぽいことでも
やってくれるのかと思ったら、特にそういったものもなかったし…って、
こちらの勝手な思い込みですけど。
まあ、散弾銃で撃たれて開いたドタマの風穴から見える図とか

エクソシストばりに吐瀉物を浴びせる図とか

っていうのは、多少見栄えがあったかな…。あ、エグいのがキライな
方はサムネイルを拡大せん方がヨイかと思います…。
てなことで、プロットなどは好ましいものを感じたのだが、作品自体は
ダルいB級でしたね。そういえば、去年の一発目にご紹介した映画も
超B級と称されるべきシロモノでしたけど、あれはノリも良くてオモロ
かったなあ…。今年は今イチの幕開けでありますわ。
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