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エッセンシャル・キリング 【映画】 = 無言の男


 EssentialKilling_00.jpg

制作=2010年・ポーランド、ノルウェー、アイルランド、ハンガリー 88分

とても不思議な映画でした。一種の逃亡劇ということなんでしょうけど、
主役のセリフがひとつもなし、と極めて異例・異質な作品。一風も二風
も変わってます。


解説は
「ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督が、台詞を一切排除
し、83分間逃げまくる男を描いたノンストップアクション。アフガニスタン
の荒野をひとりさまよっていたところをアメリカ軍に捕えられたムハンマド
は、移送中に逃げ出すが…」です。


あらすじは
「アフガニスタンで米兵を殺害したことで、米軍によって拘束された男
ムハンマド。収容所で激しい拷問を受けた後、軍用機で別の場所へと
移送される。やがて、護送車で移動中に事故が起こり、彼はその混乱
に乗じて脱出に成功する。しかし、そこは右も左も分からない雪深い森
の中。それでも、追っ手から逃れるべく、やみくもに逃げ続けるムハンマド
だったが…」
となってます。
(allcinemaより)



冒頭、アフガンの荒地を何かの作戦でテクテク歩いてた米兵3名を、
洞窟に隠れていたムハンマドがバズーカで銃撃。米兵、木っ端微塵。
 EssentialKilling_01.jpg EssentialKilling_02.jpg EssentialKilling_03.jpg
いきなりビックリの展開なんですけど、この背景の説明は全くなし。
米兵の作戦の内容も、ムハンマドが攻撃した理由も語られません。
というか、そもそも、このムハンマドという男が何者なのかという素性
すら不明。まあ攻撃してるってことは反米側なんでしょうけど、それ
らしい組織の影なんかも別にチラつきませんし…。


で、ムハ、逃げるんですけどすぐ捕まります。この辺の行き当たりばったり
加減についても、普通なら何かのミッションでわざと捕虜になったのか?と
思うところなんですけど、実際には何もないようでして、あっさり収容所送り。
そして、別の所へ移送される途中でトラックがひっくり返って運良く逃げ
出して逃亡…という議事進行となります。
 EssentialKilling_04.jpg EssentialKilling_05.jpg EssentialKilling_06.jpg
しかし、ご当地ってこんな大雪原みたいになるほど雪降るんですか…。
冒頭シーンのように、てっきり砂漠っぽいとこかと思ってました。


その雪の中を逃げるというのが本作の中心でして、まさに逃げまくります。
途中、停車中のクルマを襲って乗ってたヤツを殺害しクルマを乗っ取ったり、
伐採車両の上に隠れて移動、見つかったらチェーンソウでまた殺害…
 EssentialKilling_07.jpg EssentialKilling_08__.jpg EssentialKilling_09.jpg
などと、実に殺伐サバイバルです。


かと思うと、捜索犬に追われてるシーンでは、ワナにかかったどこかの飼い
犬(?)を助けて、自分の血液が付着した布をその飼い犬に巻きつけて放し、
捜索犬をミスリードさせたりもする。
 EssentialKilling_10.jpg
頭脳プレイです。


でまあ、雪の中なんでとにかく食べ物がなくて空腹でどうしようもなく、偶然
赤ん坊に授乳中の母親を見つけて襲い掛かり、母乳で飢えを満たしたり…。
 EssentialKilling_11.jpg EssentialKilling_12.jpg
しかし、このおかーさんもちょっと変でして、アイスバーン道路を赤ちゃん
抱っこしながら自転車で危なげに走ってて、案の定すっ転ぶ。んで赤子が
泣くので、道端でオッパイ丸出しで乳をやる…って、普通こんなことあり得
へんでしょ…。


その後もムハンマドは雪山をさまよい歩き、一軒の家に辿り着いたところで
精根尽き果て倒れ込みます。この家の女の人が親切で、怪我を手当てして
くれ、着替えや食事を与えてくれ、さらに一晩泊めてくれた上に、馬まで提供
してくれるという、まるで天女のようなお方。
 EssentialKilling_13.jpg EssentialKilling_14.jpg EssentialKilling_15.jpg
これも普通あり得へんやろなあ…。


そして、彼は馬にまたがり見事逃げおおせる…のかと思ったら、途中で
吐血しまして馬上でグッタリ…
 EssentialKilling_16.jpg EssentialKilling_17.jpg
というところでシーンが切り替わり、馬だけが草原みたいなところで草を
食んでいるという絵になります。ありゃ?ムハはどこ行った…?と戸惑う
こちらの気持ちは全く忖度されずに、エンドロールが流れ出すという…。

普通の映画ならラストシーンを語ることはネタバレでご法度というところ
でしょうが、この映画に限ってはそもそもネタがないというか、鑑賞者の
解釈に委ねているというか、ある意味途中の逃亡シーンがネタと言える
のかも知れません。

普段、単純明快おポンチ路線ムービーに浸っている私としては、収まりが
ヨロシクないところなんですが、まあ一般的には深い余韻という感じなん
でしょうかね…。


にしてもムハ君、セリフはないんですけど、拷問受けたりした時に叫んだり
はしてまして、機能的には発声できる模様。喋れないんではなく、喋らない
んですな。が、その理由に関しても一切がっさい説明なし。

総じてみれば、主役ヴィンセント・ギャロの独り芝居みたいな映画ですね。
独り芝居といっても、登場人物はそれなりにいるんで、前にご紹介した
リミット』のライアン・レイノルズの完全独演みたいなことはないんです
けど。『127時間』のジェームズ・フランコのような感じかな。エイドリアン
・ブロディの『エスケイプ』っぽいやもです。


てなことで、ちょっち観る人を選ぶところがある作品であるやもですけど、
たた逃げるだけ、というシンプルな筋書きながら、この先どうなる?感は
保持されてまして、尺が短いこともあって、最後まで飽きることはないか
とは思います。





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