
制作=2012年・米国 83分
えらい物騒なタイトルが付されてますが、例によってこれは勝手な邦題
でして、原題は『Black Rock』。舞台となる無人島が黒岩に見えるので
こういう題なんですかね。
解説
「無人島を舞台に男と女の生死を賭けたサバイバルバトルが展開する
サスペンススリラー。親友との関係修復のため、思い出の無人島で一緒
に週末を過ごすことにしたサラ。しかし誰もいないはずの島で人影を
発見し…。主演はケイト・ボスワース」
あらすじ
「サラは親友のアビーとルーの関係を修復するため、思い出の無人島で
週末を過ごすことを計画する。最初はギクシャクしていた3人も、当時の
思い出がよみがえり、溝は徐々に埋まっていった。やがて陽が沈み、誰も
いないはずの島に人影を発見する…。驚く3人であったが、その人影が幼
馴染のヘンリーと彼の友人2人である事が分かると、すっかり安堵し彼ら
を夕食に招く事にする。
夫婦生活が上手くいっていないルーは、寂しさのあまり酔った勢いでヘンリー
を誘惑し、2人で森の中に消えてしまう。森の中では、それまで紳士的に
振る舞っていたヘンリーが別人のように豹変し、ルーに乱暴に襲い掛かる!
ルーは激しく抵抗し誤って彼を殺してしまう。戦場から戻ったばかりの軍人
である男たちは復讐のため、女たちを皆殺しにすると言い放ち、わざと女
たちを逃がし、まるで狩りでもするかのように、じわじわと彼女たちを追い
詰めていく。楽しいはずの週末は地獄と化し、男と女の生死をかけた激しい
戦いが始まる! ! 」
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内容としては特に変哲のないサバイバル劇であり、妙に詳しいあらすじ
の通りです。アビーとルーの関係修復というのは、昔アビーがルーの彼氏
を寝取って、それ以来二人は絶交状態だったんですな。それを無人島旅行
で仲直りさせようという、サラの強引な企画。

左から、サラ、ルー、アビー
冒頭、出発シーンでこの辺のイザコザみたいなんが結構長めに続いて
結構ダルかったりしましたが。
バトルの発端となった原因として、あらすじではヘンリーが紳士的な
態度を急変させ…とありますけど、そこへ至るまではルーの方が相当
積極的というか露骨に迫ってまして、第三者的にごく自然に行くとこ
まで行くという流れだったんですがねえ。

さんざん誘っときながら、イザとなったら Sorry We're Closed って
いうルーこそ豹変でして、ヘンリーからすればツチノコの生殺し状態
ですわ。まあ、ご興味ある方はご覧いただいてご聖断願いましょう。
で、ヘンリーが死んでしまって残りの男は怒り、女子3名に復讐すると
なる。彼らは実は戦場から戻ったばかりで、ほぼ現役のソルジャーで
ありまして、スキルもあるし銃も携帯。女子組も発見されにくい隠れ
場所に逃げ込んだり、手製の武器を作ったりするものの、やはり形勢
は圧倒的に不利。

果たして彼女達は上手く生き残る、または野郎2名をやっつけること
が出来るのか…ってな映画です。
プロット的にもストーリー的にも男子対女子のバトルがメインである
はずなんですが、このメインディッシュがはっきり言ってショボイ。
主に予算上の都合なんでしょうけど、ロケーションも島だけですし、
銃撃戦や肉弾戦なんてのも皆無に等しく、男子組の追い詰め方も
甘いし、女子組のプランなんかも大甘。

現実的とも言えるやもですけど、やっぱ温いという印象でしたわ。
あんまり温くて申し訳ないということなんでしょか、海に逃げてズブ
濡れになった女子達が、服を脱いで裸で暖め合うという場面も用意
されてましたけど、殆どエロ味はありませんので期待は禁物です。

一応画像は自粛。この時の彼女達の吐息が白くて、こりゃ撮影は
相当寒かったやろなあ…と気の毒に感じましたわ。
あと、負傷して寝てる男から銃を奪おうとしてルーが忍びよるシーン、
これが丸っきり
貞子@リングのようでして、独りウケてしまった。

殴られて顔腫れてるから余計そう見える。

思わず落書きしてみたり…。
てことで、全体的には地味目の映画でして、かつ、脚本が妙なのか
普通に会話してて急に一人が怒り出したりなど、変にギクシャクした
ところがありましたな。ラストなどもちょっとやっつけ仕事みたいな
ものを感じましたかねえ。まあ、前半を乗り切れば、その後は寝落ち
したり途中下車したりというようなことはないレベルには仕上がって
いると言えましょうか。
momorex さんの記事
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