
原題 10,000 DAYS
製作 2014年・米 91分
監督 エリック・スモール
出演 ジョン・シュナイダー、ピーター・ウィングフィールド、
ジェームス・ハーヴェイ・ワード、キム・マイヤース
彗星の衝突で地球の軌道がずれて氷河期が訪れた地球の僅かに生き
残った人間のサバイバル劇を描いた作品…なんですが、これ、映画と
して重大な欠陥があります。
それはですね…
話が終わってないのに映画が終わってしまうという点です。
解説
「滅亡後の世界で、人々が様々な選択を強いられながら生き残ろうと
する姿を描いたSFパニック。彗星の衝突によって氷河期に突入して
27年後。ルーカスたちは、氷の中からアメリカの全核兵器を制御する
ブリーフケースを発見する」
あらすじ
「彗星との衝突により、氷河期に突入した地球。生き残った人々は
部族同士で資源を奪い合う、絶望的な戦いを続けていた。そして27年、
1万日が経過した頃。ロッキー山脈の天文台を根城にするルーカスたち
は、氷に埋まったジャンボ機を発見。それは大統領専用機<エアフォース
ワン>の残骸で、機内には米軍の全核兵器を制御するブリーフケースが
残されていた。核を起爆すれば、氷河期を終わらせることが出来るのか?
それは希望の光か、悪魔の選択か?地球の運命を賭け、彼らはある決断
を下すが…」
(アルバトロスフィルム)
舞台設定や進行・展開などは、概ねあらすじの通りでして、全てが雪と
氷に覆われた世界で、僅かに生き残った人間が2つの勢力に分かれて
争ってるという。

優勢な方が元天文台を占拠して一応マトモな暮らしぶり。劣勢な方は
追い出されて洞窟暮らし。元は同じ一族だったようです。何があった
か知りませんが、氷河期やいうのに争ってる場合ちゃうでしょ…。
で、本作、パニックもの若しくは氷河ならではのスペクタクルのよう
なものを想定してたんですが、殆どそういうのはありませんで、登場
人物たちの相克ドラマみたいなのが中心でした。かつ、テンポも運び
も良くなくて、途中自主的に休憩入れましたわ…。

その登場人物もコレといった個性を有するヤツもおらんかったし…。
みんな同じような格好しとるんで、見分けも今イチつきにくかったと
いうのもナニですなあ…。
と、カッタルイなあ…と感じつつ観ておりました。そして、終盤辺り
で地崩れ(氷崩れ)で流される大統領機から核デトネイターを回収、
さらには、流された先の向こうに氷河に覆われていない大地も発見。

おお、これでようやく氷河期ムービーらしく、実は他にも生き残りの
人々がいて云々…となるのかと思ったら…、なりませんでした。
核装置回収チームのうち2名が、氷河でないところに何があるのか
確かめに行ってくると言い出し、残りのヤツは一応止めるが、最後
には、そうかじゃあ気をつけて行けよと送り出す…というところで、
いきなり
エンドロールですわ…。

コラコラ、ちょう待たんかい、こっからがホンマのキモやろが…。
てなことで、途中までも結構ダルかった上に、ラストがこれということ
で危うく地雷映画ですよー。アルバトロスにしては割と予算もかけた
風の絵作りだっただったし、作風もB級ではなくマジメ路線だったん
ですがねえ…。そんな無理するから途中で放り出して終わるんやな…。
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すごく、面白い映画ですね。
あらすじが…あらすじになってないような気がするのですが…。
展開するところで展開しないって、期待を裏切ってまでストーリを進めすぎるのが、すごく不思議です。
私、きっと見てるとき画面に突っ込みまくってるような気がします。
(関西人なんで)
送り出すだけで終わるなんて。
まさか、2の計画が!?
いろんな意味ですごく気になります。